Sister Sledge「シスター・スレッジ」は米フィラデルフィア出身の仲良し4人姉妹。1971年にデビューし、マイナーヒットをいくつか出した後、1979年に大転機が訪れます。シックのナイル・ロジャースとバーナード・エドワーズのプロデュースによる「ウィ・アー・ファミリー」がメガヒット(全米ディスコ、R&Bチャート各1位、一般チャート2位)し、代表的ディスコグループとして定着したのでした。

あまりにも有名すぎる「ウィ・アー…」は、同名アルバムの一曲。「ヒー・イズ・ザ・グレイテスト・ダンサー」、「ロスト・イン・ミュージック」、「シンキング・オブ・ユー」といった他のアルバム収録曲も、ディスコの定番であります。もちろんCD化(写真上)もされておりまして、ディスコ好きにとってはお得な必須盤となっています。

デビューから8年間はさほど売れていなかったわけですから、「ディスコで突然ブレイク」型の典型アーチストといえるでしょう。飛ぶ鳥落とす勢いだった“シックの2大巨頭”がプロデュースを担当してくれたことが幸いしたとしかいいようがありません。

ただ、「シックの姉妹グループ」としての扱いになってしまったのは確かで、ほかの人のプロデュース作品は概ね売れていません。「ほかの人」といっても、ジョージ・デュークだったり、ナーラダ・マイケル・ウォルデンだったりと、超メジャーな人々でして、曲自体は良いものがたくさんあるわけです。やはり「シックあってのシスタースレッジだった」ということなのでしょう。

さて、彼女たちを支えたシック作品の中で、私がもっとも気に入っているのは1985年発売のアルバム「When The Boys Meet The Girls」(写真下)です。「ウィ・アー…」と同様、シック特有のストリングス中心のやや軽い音調なのですが、全体的におどけたような明るいメロディーが展開し、それに乗せた彼女たちの健康的で弾むようなボーカルがかなり効いています。

このアルバムの中では当時、アルバム同名曲と「フランキー」という曲がディスコで流れました。「When The…」については、私も12インチを買いまして、相当に聴きこんだ覚えがあります。ただし、ナイルさんのカッティング・ギターは「さすがのリズム感!」と思わせるものの、ドラムの低音が薄っぺらいため、踊りには向いているとは思いませんでした。

シスター・スレッジは1990年代に入っても元気に活動を続けました。特にイギリスでは本国以上に人気で、「ウィ・アー…」や「ロスト・イン・ミュージック」などのかつてのヒット曲のリメイクも盛んに制作されています。それでも、「栄光の79年」の印象があまりにも強いため、80年代以降はどうしても「消化試合」といった感が強いグループです。

一応メジャーなので、出したアルバムはことごとくCD化されています。いずれも入手は容易な部類です。

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