Aneka本日は息抜きにアネカの「ジャパニーズ・ボーイ」(81年)。「ジャケット最高! 最高だよお前!」って叫びたくなるアホさ加減でありますが、申し訳ありません。わたし好きなんです。

アネカ(アネーカとの表記もあり)はスコットランド出身。もともとフォークシンガーだったのですが、あまり売れなかったため「一発狙い」でディスコに挑戦。かつらをかぶり、着物を着て日本人女に扮装して、この曲を発表したというわけです。

英国では堂々チャート1位を獲得し大ヒットとなりました。米ディスコチャートでも15位まで上昇。ですが、日本のディスコでは正直、かかっていませんでした。日本盤シングルレコードは出てましたけどね、ほとんど売れませんでした。私自身も当時は、ラジオで何度か聞いたくらいです。でも、聴いていくうちに好きになりました。素朴です。メロディーが哀しげで泣かせるんです。

歌詞はもろ「日本男子を好きになってしまった若い欧州女の切ない恋心系」であります。「日本男子のカレは私に『愛してるよ。どこにも行かないからね』って言ってた。でも、カレは部屋から去ってしまった。私は今、一人でぽつんと座っている。何か私、カレが荷物まとめて出ていっちゃうような悪いこと言った? ほかに好きな人でもできたの? ねえ、愛はどこへ行ったの?」という内容です。トホホ。

けれども、例えば、ハイエナジー・イタロディスコとして日本でも流行ったマックス・ヒムの「ジャパニーズ・ガール」(86年)などに象徴されるように、日本の「男」より「女」の方が魅力的で、欧米人異性からモテるというのはよくある話。そんな中では「日本男子に恋焦がれる欧州女」みたいな設定は、少し面白いのではないでしょうか。

私のディスコ体験から言っても、さらに日常体験から言っても、日本の男は、欧米女にたいていモテません。もちろん、私もモテません。逆に、日本の女はモテますよねえ。なんでだろ? 私の知人にも欧米人がいますが、男は「日本の女性いいねえ」なんてよく言ってますけど、女からは「日本の男ってステキ!」とはとんと聞きませんな。「なんか頼りないからなあ」とは、知人のある米国人女性の弁ではありますが…。まあ、特に白人男性に比べれば、日本人男性は恋愛関係で劣位に置かれているようです。

ディスコにつき物の「ナンパ」という意味でも、日本女子はとてもモテていました。バブルのころ、六本木あたりでは、横須賀あたりの某外国軍人や、「ノバジオスECC」系のイングリッシュ・ティーチャーのバックパッカーたちに、日本女子が連れ去られていくのをよく見かけましたね。

まあ、そうした「出会い」の後、ホントに幸せになれればそれでいいのでしょうが、所詮ナンパです。捨てられてしまう友人・知人女性も大勢いました。青春の現実ですなあ。日本人女も、欧米人男が好きみたいです。「需要と供給」が一致しているといえば、それまでですけど。私はただ、指をくわえてみていたのを思い出します(これもトホホ)。

そんなワケで、この「ジャパニーズ・ボーイ」は単純にカルチャーショックなのでありました。まさにコペルニクス的転回。「なんだコイツ、日本の男がスキスキって、変なにょ〜」ってつくづく思います。

この人のCDはけっこう貴重でありますが、「ジャパニーズ・ボーイ」については、欧州のコンピ盤に入っていたりします。私のCDは、英国ソニー盤「Back To The 80s」っていう2枚組み(写真下右)。ほかの収録曲はデュラン・デュランとかの一般的なヒット曲ですが、アネカの一曲だけで「買い」でした。

ちなみに、この曲の旋律は、ヨイことはヨイのですけれども、もう完全に「中国風」です。インスタントラーメンのCMにも使われそうなやつです。「またかよ」ってぐらいに、日本と中国が混同されちまってます。

YuTube動画はの2パターンありました。

ニッポンをダシにした一発狙いの白人女性は、ホントに一発屋で終わりました。トンデモ/キワモノ系ディスコの恐ろしさが、身に染みます。

Back To The 80s