ウィスパーズはちょっと面白いグループで、60年代からソウル界で活躍しつつも、80年代になってから、特にディスコ・シーンで急に勢いを増した経歴を持ちます。
ウィスパーズはロサンゼルスで結成され、1964年に最初のシングルを発表。69年に初のビルボードR&Bチャートヒット(17位)である「The Time Will Come」をリリースし、翌70年にはバラード「Seems Like i Gotta Do Wrong」が、同チャート6位にまで上昇するヒットとなります。
その後、70年代を通してR&Bチャート入りする曲を発表してはいくのですが、最高位は「(Let's Go) All The Way」など3曲が10位に入った程度。まあ、中堅コーラス・グループぐらいの扱いで、モータウン・レーベルの人気ベテラングループなどと比べるとやや地味でした。
ところが、80年にソーラー・レーベルから出した「And The Beat Goes On」がR&Bチャート5週連続1位、ディスコチャート2週連続1位という大ヒットとなって一躍、注目を浴びることになります。日本のディスコでももちろん定番化。ミディアムテンポで、ノリノリという曲調ではないのですが、ギターとシンセの音がうまく絡まった、落ち着いた感じの佳曲でした。
地位を確立した彼らは、バラードの「レイディー」(R&B3位)、今度はノリノリディスコの「イッツ・ア・ラブ・シング」(R&B2位、ディスコ4位)といった具合に、上位に食い込むヒット曲を連発するようになりました。
さらに、87年には「ロック・ステディ」で、R&Bチャート2度目の1位を獲得。全米一般チャートでも7位となり、初の同チャートベスト10入りを果たしました。このへんが彼らの一つの頂点だったのではないでしょうか。
この曲はバブル絶頂の日本のディスコでも、ずいぶんと耳にしたものです。曲調の似たシーナ・イーストンの「ザ・ラバー・イン・ミー」あたりとつながれて流れていたのを思い出します。
この人たちは90年代に入っても、「イノセント」や「マイ・ハート・ユア・ハート」といった、R&Bチャートのベスト10に入るヒット曲を飛ばしています。結局は、非常に息の長〜いアーチストとして記憶されることになりました。バラードからダンサーまで幅広いレパートリーをこなせる器用さが、「丈夫で長持ち」の秘訣だったのではないでしょうか。
写真のCDは、私が彼らの曲の中で最も好きな「イッツ・ア・ラブ・シング」が入ったアルバム「イマジネーション」(80年)。このアルバムには「アイ・キャン・メイク・イット・ベター」という、これまたノリのよろしいダンサーの名曲も収録されております。バラードも上手いだけに、全曲通して安心して聴けますな。
ウィスパーズはロサンゼルスで結成され、1964年に最初のシングルを発表。69年に初のビルボードR&Bチャートヒット(17位)である「The Time Will Come」をリリースし、翌70年にはバラード「Seems Like i Gotta Do Wrong」が、同チャート6位にまで上昇するヒットとなります。
その後、70年代を通してR&Bチャート入りする曲を発表してはいくのですが、最高位は「(Let's Go) All The Way」など3曲が10位に入った程度。まあ、中堅コーラス・グループぐらいの扱いで、モータウン・レーベルの人気ベテラングループなどと比べるとやや地味でした。
ところが、80年にソーラー・レーベルから出した「And The Beat Goes On」がR&Bチャート5週連続1位、ディスコチャート2週連続1位という大ヒットとなって一躍、注目を浴びることになります。日本のディスコでももちろん定番化。ミディアムテンポで、ノリノリという曲調ではないのですが、ギターとシンセの音がうまく絡まった、落ち着いた感じの佳曲でした。
地位を確立した彼らは、バラードの「レイディー」(R&B3位)、今度はノリノリディスコの「イッツ・ア・ラブ・シング」(R&B2位、ディスコ4位)といった具合に、上位に食い込むヒット曲を連発するようになりました。
さらに、87年には「ロック・ステディ」で、R&Bチャート2度目の1位を獲得。全米一般チャートでも7位となり、初の同チャートベスト10入りを果たしました。このへんが彼らの一つの頂点だったのではないでしょうか。
この曲はバブル絶頂の日本のディスコでも、ずいぶんと耳にしたものです。曲調の似たシーナ・イーストンの「ザ・ラバー・イン・ミー」あたりとつながれて流れていたのを思い出します。
この人たちは90年代に入っても、「イノセント」や「マイ・ハート・ユア・ハート」といった、R&Bチャートのベスト10に入るヒット曲を飛ばしています。結局は、非常に息の長〜いアーチストとして記憶されることになりました。バラードからダンサーまで幅広いレパートリーをこなせる器用さが、「丈夫で長持ち」の秘訣だったのではないでしょうか。
写真のCDは、私が彼らの曲の中で最も好きな「イッツ・ア・ラブ・シング」が入ったアルバム「イマジネーション」(80年)。このアルバムには「アイ・キャン・メイク・イット・ベター」という、これまたノリのよろしいダンサーの名曲も収録されております。バラードも上手いだけに、全曲通して安心して聴けますな。