2006年06月29日

Laid Back (レイド・バック)

Laid Back80年代の地味〜なディスコヒットとして思い浮かぶのが、レイドバックの「ホワイト・ホース」(83年)。歌詞がほとんどなく、演奏もボーカルもどこか暗くて変てこなんです。デンマークの男2人組というのがなおさら地味ですね。

レイド・バック=「のんびりとした(人)」というぐらいですから、この人たちの曲はぜんぶけだるい感じ。シンセサイザーをバシバシに使っているにもかかわらず、一部の曲は南国のレゲエとか「地中海ムード歌謡(?)」のような印象を受けます。

ヒット曲は、83年発表のアルバムに入っているホワイトホース(米ディスコチャート3週連続1位)のほか、サンシャイン・レゲエ(ドイツなどで大ヒット)が代表的。前者はヘロインの隠語である「ホワイト・ホース」をもじった内容で、後者は文字通りレゲエそのものです。札幌のディスコでは「エレベーター・ボーイ」という、今度はヤケにばか明るくてアップテンポな曲も流行っていました。

その後、ワンライフ(85年、米ディスコチャート10位)というのを出して、人々の記憶のかなたへと消えていきましたが、これについては、リズムやメロディーがなかなかしっかりした佳曲でした。ディスコでも時折かかっていました。

この人たちが米国でちょっと売れた背景には、あのプリンスの存在もあったようです。欧州からやってきた一風変わった曲調のホワイトホースをすっかり気に入ってしまい、「ホワイトホースは、私が聴いたダンスミュージックの中で最高の出来だ!」とふれまわった結果、じわじわと知名度が上がっていったのでした。

実際に当時、この曲とプリンスの同時期の大ヒット曲「When Doves Cry」がカップリングになっている12インチが発売されたこともありました。さらに、ホワイトホースは後に、いくつかのダンスヒットでサンプリングもされています。

レイドバックのCDはあまりないのですが、写真のロシア盤(!?)ベストはけっこう充実しています。音質は良い方で、ホワイトホース、サンシャイン・レゲエ、エレベーターボーイなど、ワン・ライフ以外の主な曲が収録されています。ほかにもベスト盤が何種類か出ています。

ホワイト・ホースは当時、MTVでも流れていました。ローマかどこかの神殿跡を、白人男が動き回るような内容。これもなんだかよく分からなかったのを記憶しています。ちょっと調べてみたら、インターネットで見られるようですね


トラックバックURL

コメント一覧

1. Posted by Clubjack.   2006年06月29日 23:26
音楽は先導してくれる方がいて、良質な音源に出会えます。そこには十分な時間と、お金、こだわり、が必要です。この人が音楽に詳しいか?ただ自分が詳しいと思ってるだけなのか?、わかる者にはわかります。
本当に感謝いたします。  ありがとう。
2. Posted by mrkick   2006年06月30日 00:03
コメントありがとうございます。人も哀れむディスコ狂とはいえ、私も知らないことがたくさんございますので、いろいろご教授くだされば幸いです。
3. Posted by bobby_Q   2006年07月22日 15:24
レイドバック、大好きでした。
カーニバルって名古屋のディスコでもかかりまくってました。
しかもアルバムから4曲も。
ハイソサエティガールの12”はなぜかDUBミックスだったのが悲しかったです・・
4. Posted by mrkick   2006年07月22日 18:55
コメントありがとうございます。そうでしたか!名古屋で大人気だったのですか。この人たちの曲って、ボーカルも陰鬱でどこかクラいのですけど、印象に残るんですよね。

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
Archives
profile
mrkick (Mr. Kick)
本名・菊地正憲。何かと誤解されるディスコを擁護し、「実は解放と融合の象徴だった」と小さく訴える孤高のディスコ研究家。44歳。本業は雑誌、論壇誌、経済誌などに執筆する元新聞記者のジャーナリスト/ライター。踊る機会はめっきり少なくなったが、CD&レコードの収集は28年前から地味〜に続行中。アドレスは↓
mrkick@livedoor.com
Photo
検索

このブログ内
ウェッブ全体
(うまくいかない場合は、更新ボタンでページ再読み込みを!)
訪問者数
最近の訪問者数グラフ

    blogramボタン
    blogram投票ボタン
    QRコード
    QRコード
    livedoor Readerに登録
    RSS
    livedoor Blog(ブログ)