Steve Miller Band今回はスチーブ・ミラー・バンド。1982年にアブラカダブラが大ヒット(ビルボード一般チャート2週連続1位!)しましたね。ディスコに通い始めたころにフロアで聞いた曲の一つです。

歌詞は「オレはお前にメロメロ。おまじないかけてでも逢いたいよ〜ん。そ〜れアブラカダブラ!」といった普通の恋愛歌なのですが、曲調がマイナーベースで、スチーブ・ミラーもややけだるい調子で歌っているのが良い。ディスコでは、あせらず、落ち着いて、流れに身を任せながら踊る感じです。大人向けです(断定)。

この人は60年代から活躍していた、どちらかというと正統派アメリカンロッカーです。「The Joker」(73年)とか「Fly Like An Eagle」(76年)なんかが有名ですな。

名付けて「ロック系ディスコ」ですね。でもこの手のサウンドは当時、ものすごくいっぱいありまして、私はとても好きでしたよ。「ジェパディー」のグレッグ・キーン・バンドとか、「トーキング・イン・ユア・スリープ」のロマンチックスとか、「ノックは夜中に」のメン・アットワークなどに近い音でしょうか。ああ、ポリスなんかにも近いかもしれない、ディスコ的には。

いかにもロケンロール的な「エレキでギンギン」ではなくて、少し抑え目でシッポリとした雰囲気。シンセもちょっと使って味付けしてですね。今聞くと、最近の音がいかに「作為に満ちているか」が分かる気がします。荒削りで素朴ながらも、丁寧に音を紡いでいた80年代。いやあ、「オジさあぁん!」と声がかかりそうですな。

写真のCDは、そのアブラカダブラが収録された「アブラカダブラ」。そのまんまです。分かりやすいです。メジャーな人のメジャーなアルバムなので、入手もごく簡単です。

この曲のアルバムバージョンは、シングルよりもやや長めの5分強。12インチと同じ内容です。「ポン!」とドラムで軽く入るイントロが心地よい。エンディングもフェードアウトせず、やや余韻を残してギターで「ポロロン」と終わっていて、これまたいい感じです(ベタぼめ)。

う〜ん、何だかこの辺の音をもっと紹介したくなってきました。次回も(いつになるか分からないが)「Go!Go! ロック系ディスコ」といきましょう。