サントラシリーズのひとまずラストとなります。日本では米国ほど有名ではありませんが、「影の基本ディスコサントラ」ということで「サンク・ゴッド・イッツ・フライデー」(78年)を紹介しておきます。以前の投稿でも少し書きましたが、カサブランカレーベルが放ったこの映画のサントラは、聴きどころ満載であります。
タイトルは、米国で慣用句的に使われている「ようやく金曜日だ。仕事を忘れてさあパーティーに行こう」みたいな意味です。東京都心でよく見かける米国のカジュアルレストラン・チェーン「T.G.I. Friday's(Thank God It's Friday's)」とは直接、関係はないようです。
さて本題。まずは、ドナ・サマーがいい味出していますね。映画では登場時間が思ったより少ない地味めの主役でしたけど、サントラでは「ラスト・ダンス」「ウイズ・ユア・ラブ」を華やかに歌い上げています。
映画の中でも、まだ若きドナ嬢が懸命にわざとらしいコミカルな演技と歌手ぶりを見せつけています。なにしろディスコ・クィーンですから、トホホな役どころではあっても、まずは許せてしまいますな。
映画に登場するほかの大物アーチストといえば、コモドアーズ。サントラではお馴染み「Too Hot Ta Trot」を収録。ただし、映画の中では、舞台となったロサンゼルスのディスコ「Zoo」で演奏するバンド役でして、前面に出てくるわけではないので、注意して観る必要があります。
ドナ・サマーと並んで存在感を示している黒人女性ボーカリストが、パティ・ブルックス。「アフター・ダーク」というディスコの名曲がサントラに入っています。この人、リック・ジェームスの妹分として知られるメリー・ジェーン・ガールズのメンバーであるYvette Marinaの母親だそうです。
映画には出演していませんけれども、サントラではダイアナ・ロスも「Loven' Livin' And Givin'」を収録。ドナ嬢とダイアナ嬢が競演しているというのも、このアルバムの魅力ですね。
さらに、カサブランカ時代のカメオの「ファインド・マイ・ウェイ」、「Tea Dance」(76年)などのディスコヒットを持つD.C.ラルーの「ドゥ・ユー・ウォント・ザ・リアル・シング」も収録されております。
映画の内容的には、ドナ嬢演じる歌手志望女性ニコルの売り込み物語のほか、ディスコダンス大会とかフロアでの男女の出会いとかが描かれていて、単純そのものではあります。同じころの封切りの超大型ヒット映画サタデー・ナイト・フィーバーと比べても、テーマの深みはまったくありません。
でも、その分、純粋な「おばかディスコ」映画の本道を行っているのではないかと思います。頭を使わないで観られるし、とにかく音楽が楽しめるので、鑑賞の後味は爽快であります。
ちなみに、ある映画トリビアのサイトによると、スティーブン・キング原作のホラー映画「クリスティーン」(83年)のドライブ・インかなんかの場面で、この「サンク・ゴッド…」の映画上映シーンが出てくるそうです。今度チェックしてみようと思います。
「サンク・ゴッド」のCDは1枚ものと2枚組の2種類あって、2枚組みの方が断然おススメ。ジャケットの表紙が、カラー部分が多くていくぶん派手なのが2枚組です。かつての2枚組みLP盤の収録曲が網羅されているほか、ドナ・サマーの隠れた名曲「ジュ・テーム」(16分弱!)もボーナスで入っています。
この映画、実は米国で来月、DVDが発売される予定です。私はビデオテープしか持っていないのでぜひ欲しいのですけど、日本と規格が違うため、買っても自分のデッキで観られませ〜ん。なんと不便なことでしょうか。国内発売を切に希望いたします。
タイトルは、米国で慣用句的に使われている「ようやく金曜日だ。仕事を忘れてさあパーティーに行こう」みたいな意味です。東京都心でよく見かける米国のカジュアルレストラン・チェーン「T.G.I. Friday's(Thank God It's Friday's)」とは直接、関係はないようです。
さて本題。まずは、ドナ・サマーがいい味出していますね。映画では登場時間が思ったより少ない地味めの主役でしたけど、サントラでは「ラスト・ダンス」「ウイズ・ユア・ラブ」を華やかに歌い上げています。
映画の中でも、まだ若きドナ嬢が懸命にわざとらしいコミカルな演技と歌手ぶりを見せつけています。なにしろディスコ・クィーンですから、トホホな役どころではあっても、まずは許せてしまいますな。
映画に登場するほかの大物アーチストといえば、コモドアーズ。サントラではお馴染み「Too Hot Ta Trot」を収録。ただし、映画の中では、舞台となったロサンゼルスのディスコ「Zoo」で演奏するバンド役でして、前面に出てくるわけではないので、注意して観る必要があります。
ドナ・サマーと並んで存在感を示している黒人女性ボーカリストが、パティ・ブルックス。「アフター・ダーク」というディスコの名曲がサントラに入っています。この人、リック・ジェームスの妹分として知られるメリー・ジェーン・ガールズのメンバーであるYvette Marinaの母親だそうです。
映画には出演していませんけれども、サントラではダイアナ・ロスも「Loven' Livin' And Givin'」を収録。ドナ嬢とダイアナ嬢が競演しているというのも、このアルバムの魅力ですね。
さらに、カサブランカ時代のカメオの「ファインド・マイ・ウェイ」、「Tea Dance」(76年)などのディスコヒットを持つD.C.ラルーの「ドゥ・ユー・ウォント・ザ・リアル・シング」も収録されております。
映画の内容的には、ドナ嬢演じる歌手志望女性ニコルの売り込み物語のほか、ディスコダンス大会とかフロアでの男女の出会いとかが描かれていて、単純そのものではあります。同じころの封切りの超大型ヒット映画サタデー・ナイト・フィーバーと比べても、テーマの深みはまったくありません。
でも、その分、純粋な「おばかディスコ」映画の本道を行っているのではないかと思います。頭を使わないで観られるし、とにかく音楽が楽しめるので、鑑賞の後味は爽快であります。
ちなみに、ある映画トリビアのサイトによると、スティーブン・キング原作のホラー映画「クリスティーン」(83年)のドライブ・インかなんかの場面で、この「サンク・ゴッド…」の映画上映シーンが出てくるそうです。今度チェックしてみようと思います。
「サンク・ゴッド」のCDは1枚ものと2枚組の2種類あって、2枚組みの方が断然おススメ。ジャケットの表紙が、カラー部分が多くていくぶん派手なのが2枚組です。かつての2枚組みLP盤の収録曲が網羅されているほか、ドナ・サマーの隠れた名曲「ジュ・テーム」(16分弱!)もボーナスで入っています。
この映画、実は米国で来月、DVDが発売される予定です。私はビデオテープしか持っていないのでぜひ欲しいのですけど、日本と規格が違うため、買っても自分のデッキで観られませ〜ん。なんと不便なことでしょうか。国内発売を切に希望いたします。