Fameしばらくサントラを紹介したいと存じます。第一弾は「フェーム」(80年)。私が中三のころに流行っていました。FMラジオでしょっちゅうかかっていたのを思い出します。

このCDは、アイリーン・キャラが歌う表題曲に尽きます。米ディスコチャートで1位、ポップチャートで4位までいきました。アイリーンといえば「フラッシュダンス」(83年)ということになりますが、この曲が出世作ですね。

アイリーンは59年、NYブロンクスでカリビアン系一家の子として生まれ、8歳で既にスペイン語の曲でレコードデビュー。10代で歌手・女優活動を本格化し、フェームの主役でスターになったという早熟な人です。早熟すぎて、いなくなるのも早かったわけですが。

4〜5年前、日本のテレビ番組にゲスト出演し、歌っているのを見ましたが、さすがに上手かった。ただし、フェームやフラッシュダンスのころは痩せ型の美人だったのですけど、40代になったアイリーンは相当に体重が増えた様子でした。

サントラでは、アイリーンのソロの曲は「フェーム」、「ホット・ランチ・ジャム」、「アウト・ヒア・オン・マイ・オウン」の計3曲が収録されています。「アウト・ヒア…」はスローバラード、「ホット・ランチ」はけっこう軽快なダンスナンバーです。

ほかに、このサントラの収録曲の中で注目されるのは、リンダ・クリフォード「レッド・ライト」でしょうか。ディスコの基本「四つ打ち」ビートに乗せて、彼女のファンクっぽい迫力ボイスが躍動しております。

リンダは70年代後半の典型的なディスコディーバで、78年に「ラナウェイ・ラブ」、79年にサイモン&ガーファンクルのディスコカバーである「ブリッジ・オーバー・トラブルド・ウォーター(明日にかける橋)」を大ヒットさせています。

映画としての「フェーム」は、普通のダンスものとは違い、スターを夢を見る若者の葛藤や友情物語が織り込まれていたようです。けっこう真面目な内容だったのを覚えています。

それにしても、このジャケットは暗くてコワいです。映画自体が「ちょっとシリアス過ぎるかな」という印象だったとはいえ、何とかならなかったものでしょうか。

CD入手は比較的容易。米国盤では「フェーム」のインストバージョンなどのボーナス曲が3曲追加されています。