Everybody Get Dancin'カナダのバンドBombersは、1979年「Everybody Get Dancin'」が大ヒット。米ビルボード・ディスコチャートで3位まで上昇しました。この曲は色んなバージョンがあるのですが、ほぼ同じ頃に作られた「12インチ・リミックス」というのが良い。多少、音は「薄い」のですけれども、メロディーが幾分切なくてキャッチーで、私は好きです。

まあ、日本では無名中の無名です。けれども、けっこう当時のディスコシーンには影響を及ぼしたので(断定)、紹介したというわけです。

この人たちはファーストの「Bombers」と、「Everybody」が入っている「Bombers 2」の実質2枚しかアルバムを出していません。が、一枚目にはかの「メキシカン」という面白い曲も収録されています。

メキシカンは84年、これまで何度か名前を出したディスコDJ兼リミキサーのジェリー・ビーンがまずリメイクして、ディスコヒットさせています(84年にビルボード・ディスコチャート1位)。

メキシカンの原曲は、70年代前半にちょっとだけ活躍した英国のロックバンド「ベーブルース」がリリースしてヒットさせています。ジェリービーンは2度目のリメイクということになります。原曲も、2回のリメイク曲も、ラテン系の音色に迫力ボーカルが乗っかった、かなりの良曲だと思っています。

さらに、このボマーズ自体、なかなか変てこな歴史を誇っています。前身はKebekelektrik(ケベケレクトリック、ケベックエレクトリック)というけったいな名前のエレクトリック系バンド。このバンドには、後に「Try It Out」などのヒットを飛ばしたGino Soccioや後の「ライム」のDenis LePagegが参加していたのです。

電子音を得意とするカナダの若きアーチストが腕をふるっていたのですよ。おまけに、名ディスコミキサーのトム・モールトンも参加しています。

ただし、Kebekelektrikについては、あまりおススメできません。資料的価値しかないと思います。音がボマーズよりもさらに非常に「薄い」のです。「何でこんな音になっちまったのか?」といささか残念です。いくら電子楽器がまだ黎明期だったとはいえ、これでは踊る気になりません。ボマーズになってから幾分、垢抜けたという印象です。

ボマーズもKebekelektrikもカナダだけに、カナダのディスコ復刻レーベルのユニディスクからちゃんとCDが出ています。まあ、かなりマイナーだし、曲の出来にもムラがあります。ダンクラ系のDJライブで、珍しいとこ狙いでかけるのだとしても、ボマーズのEverybody…とメキシカン以外は、チョットきつい気がします。