Italo Discoいやあ、昨日は極私的にうれしいことがありました。23年間、探し続けていた曲をついにゲットしたのです。何気なく買った安いコンピCDの中につつましく収録されていました。曲名もアーチスト名も知らなかったので、もう諦めていたのですが、思わぬところで発見しました。

曲名はタイム(Time)の「シェイカー・シェイク」(Shaker Shake)。コンピCDのタイトルは、ドイツのイタロ系レーベルZYX社が2002年に発売した「ザ・イタロ・ディスコ・コレクション」で、4枚組みです。

eBayのオークションサイトで見つけて、送料込みで2000円ちょっとと格安だったので、何となく買いました。ガゼボ「アイ・ライク・ショパン」のロングバージョンや、なぜだか大ヒットした今は亡きバルティモラの「ターザン・ボーイ」といったところが入っていたので、それを目的に買ったのですが…。

ドイツのCD販売店から国際郵便で到着したので聴いてみたところ、4枚目の最後の方(8曲目)に、「その曲」は埋もれていました。たまにはこんなこともあるものです。思わず卒倒。久しぶりに、10回ほど連続して聞き入ってしまいました。

シェイカー・シェイクは、哀愁メロディを特徴とする典型的なイタロ・ディスコ。イタロは80年代前半、文字通りイタリアで登場したサウンドで、前に紹介したハイ・エナジーや、テンポが遅めのユーロビートの兄弟分ともいえる「ミーハー」な音が特徴です。欧米ではゲイたちに愛されていたことでも知られます。日本では新宿や地方のディスコでよくかかっていました。

この曲は、17歳のとき、札幌の「テレサ・ガリレオ」というディスコで初めて耳にして以来、ずっと気になっていたものです。曲名をDJとか店員とかに聞きそびれて、そのままになっていたのでした。洋盤CDにありがちなように、ライナーノーツなどが一切なく、情報が少ないのですが、アナログ原盤は、80年代前半のイタロの代表的レーベル「ディスコマジック」のようです。

シンセやドラムマシーンの使い方が、ボビーOの「シー・ハズ・ア・ウェイ」に似ています。もしかしたら、プロデュースはこの人なのかもしれません。まあ、今聴くとやっぱりシンセはややチープなのですが、貴重な「思い出の曲」だから、素直に喜ぶこととします。

テレサ・ガリレオ関連では、2曲、探していた曲がありました。1曲目の、タイトルしか知らなかった「ダンシン」(アーチストはジョイ・マイケルという人だった)も昨年秋、CD、12インチレコードともにようやく入手しました。これも、原盤レーべルは偶然にも「ディスコマジック」でした。シェイカー・シェイクはそれに続く快挙!長年の喉のつかえが取れたような心持ちでございます。

札幌に住む当時の友人にさっそく電話したら、「おおっ!すぐにテープか何かに録音して送ってくれ」と言われました。