Mickey Mouse Discoミッキーマウスは1979年にディスコデビューした。ジョン・トラボルタ風のいでたちでジャケットに登場し、保守的なディズニーファンからは猛烈な非難を浴びたという。しかし、異色盤としてたちまち人気となり、全米で売上げ100万枚を超す「プラチナアルバム」となった。

ディズニーは、ディズニーランドのアトラクションでかかっているようなダンス調の曲を多数、制作しているが、「ディスコ」は後にも先にもこの1枚だけである。代表曲の1曲目「ディスコ・ミッキー・マウス」では、イントロから安っぽいシンセサイザーパーカッションが炸裂し、続いて正統派女性ボーカルが「ミッキーマウスはダンスフロアの人気者。女の子がキャーキャー騒ぐ!」みたいな歌詞を歌い上げるというパターンだが、ノリは非常によろしい。

ほかにも、ドナルドダックの実物(の声)が登場する「マッチョダック」、スティービーワンダーのダンス系の名曲「アナザー・スター」を思い起こさせるラテンディスコ「ウエルカム・トゥー・リオ」、「チム・チム・チェリー」のもろオーケストラディスコ・バージョンなど、聞き所がけっこうある。有名な「イッツ・ア・スモール・ワールド」のファンク版みたいのも入っているが、これはいまひとつである。

オリジナルのLPは日本でもたまに中古盤で目にするが、写真の95年発売の再発CDは、入手困難になってきている。ディスコとディズニーの双方のコレクターがこぞって探し回っているようである。米アマゾンで中古販売しているのを見かけるものの、6000円〜1万円もする。

ただ、その米アマゾンに投稿されているレビューを眺めていると、30代ぐらいの多くの人が懐かしがってこのCDを購入していることが分かる。10以上あるレビューの「☆」の数は、なんとすべてが満点の5つ。米国人のディズニーへの崇拝ぶりを垣間見る思いだ。