Elton Johnポップロックの大御所エルトンジョンの曲は、子供のころからよく聴いてきた。バラードからハードロックまで何でもこなせる器用な人だという印象だが、私にとってはこの本格的ディスコアルバム「Victim Of Love」である。

1979年はディスコ絶頂期。各時代の最先端の音を採用してきたエルトンさんにとっても、「一枚ぐらい、もろディスコを作ってみよう」ということだったのではないか。商業的にも手っ取り早く元がとれるし。

音楽ファンにとっては賛否両論ではある。それでも、中身はビート重視で踊りやすさ爆発。アルバムのA、B面の曲がそれぞれつながって録音されているというのは、当時のディスコLPでは一般的だが、特に、CDで言う6曲目「Street Boogie」から、7曲目のアルバムタイトル曲へのつなぎがかっこよい。

このCDは中古で安く売られている。7曲しか入っていないからお得感もないが、「誰でもディスコ」時代を象徴する好盤だと思っている。本格的エルトンジョンファンには毛嫌いされているようだが。