
もう一つ、最初のディスコヒットとして有力視されているのが、ジョージ・マックレーの同じ74年のヒット「ロック・ユア・ベイビー」なのだが、これもまた海洋性メロディーを特徴とする。レーベルはマイアミの名門ディスコレーベル「T.K.」なので、さもありなん、といったところだ。南の小島の海岸で、波間に揺られながら聞くような曲なのである。
米国のディスコの解説本などをみると、ロック・ザ・ボートの方が「数ヶ月」発売が早かったという。いずれにしても、その後、怒涛のように押し寄せるディスコブームは、静かでエキゾチックな音で厳かに(?)始まったのだ。両アーチストともにCDで再発されており、入手も比較的たやすい。
「ロック・ザ・ボート」は、80年代前半にフォレストというアーチストが、電気音を加えてのりを良くしたディスコとしてリメークし、ヒットさせている。ロック・ユア・ベイビーも同じく80年代前半に電気音やボイスチェンジャーを加えてリメークされたのだが、あまり話題にならなかった。
ちなみに、ジョージ・マックレーの元妻はグエン・マックレーという人で、同様に80年代前半、「キープ・ザ・ファイア・バーニング」などのディスコヒットを飛ばしている。
私がディスコをリアルに体験したのは80年代だけれども、これからしばらくは、黎明期といえる70年代の曲やアーチストを取り上げていきたい。
Pond寮で寮生活が始まった。
白人が多い同大学で、親しくなったアフリカ系アメリカ人のBobに影響されて、ヒューズコーポレーションやグラディスナイト&ピップスなどのコンサートに毎週のように行った。
入場料は10$程度だった。
入場者の多くは、ブラックの人が多かった。
あれから、30余年の月日が流れた。