Peter Brown日本では1978年にDance With Meが大ヒットしたピーターブラウン。本国米国では77年にDo You Wanna Get Funky With Meのヒットでいち早くディスコのスターダムにのしあがった。

この人はもともとデザイナーを目指して美術学校に通っていたのだが、ピアノ、ドラム、ギター、シンセサイザーと楽器ならなんでもこなす音楽青年だった。自宅で趣味で作ったDo You…が音楽業界の友人に評価され、即座にデビューとなったそうだ。

レーベルは、KC&The Sunshine Bandで知られるマイアミのTKレコード。Dance With Meでは、クリーン・アップ・ウーマンのヒットで有名なベティ・ライトがボーカルで参加している。

80年代に入っても活躍は続き、They Only Come Out At NightやThe Gameといったディスコ・ヒットを飛ばした。特に後者は、日本では今でもディスコ・クラシックの人気曲として定着している。このころ、ディスコ歌手から大スターになったマドンナのために、大ヒット曲「マテリアル・ガール」を作曲したことでも有名である。

その後、90年代には音楽業界からは引退。現在は、米国内でコンピューターデザイン関連の会社を経営し成功している。引退の理由については、最近のメディアのインタビューに答えて、「多忙な日々を過ごすうち、家族と一緒に暮らすことが一番、大事なことだと実感したことと、持病の耳鳴りがひどくなったことだ」と話している。

このCDは、ディスコ、ファンク関連の再発ものをよく出している英ウエストサイド盤。77−80年の貴重な12インチバージョンがたくさん入っている。ミディアムテンポの曲が多く、どれも小気味よいギターワークが特徴だ。このCDも絶盤になって久しく、最近はなかなか手に入りにくくなっている。