2007年12月23日
ロレッタ・ハロウェイ (Loleatta Holloway)
ロレッタ・ハロウェイといえば、まず「リライト・マイ・ファイア」(79年)を挙げておきましょう。ダン・ハートマンのこの代表作では、中盤で見事な声量のメガトンボイスを披露しており、彼女自身にとっても「ディスコディーバ」としての地位を確立させた作品の一つとなりました。最近、ディスコサイトのDiscomusic.comに載ったロレッタのインタビューによると、「リライト」の女性バックボーカリストの候補としては、ロレッタのほかに、パティ・ラベルとベット・ミドラーがいました。二人ともロレッタより「格」はずっと上なので、制作予算の都合もあったのかもしれませんが、結局はロレッタのド迫力ボイスが選ばれ、全米ディスコチャート6週1位という、セールス的にも大満足の結果を得たのであります。
ロレッタは1946年シカゴ生まれ。少女時代に教会でゴスペルを歌い始め、1「キャラバンズ」という地元ゴスペルグループの中心歌手として活動を本格化させます。その後、ミュージカル出演などを経て、70年代前半にソウル歌手としてデビュー。「Our Love」「Mother Of Shame」「Cry To Me」などのR&Bの中ヒットを出しました。
彼女がブレイクしたのは、ディスコブームが到来した70年代中盤です。ニューヨークのサルソウル系のレーベルから、「Hit And Run」や「Run Away」といったダンスチューンを次々と繰り出し、いずれもディスコで大人気を集めたのです。プロデュースは、フィラデルフィアディスコのオーケストラ「M.F.S.B.」のノーマン・ハリスが主に担当していました。
ソウル歌手としてのプライドがあった彼女は当初、「こんなに速くて、しかも長〜い曲を歌えるか!」などと不満だったようですが、まずは「時流に乗ってひと稼ぎ組」の仲間入りをしたわけです。
そして79年のリライト・マイ・ファイヤに続き、80年に全米ディスコチャート1位となった「ラブ・センセーション」をダン・ハートマンと組んで世に送り出します。前述のDiscomusic.comのインタビューでは、次のように話しています。
「ダンは『Hit And Runを聴いて、一緒に仕事することを決めた。ロレッタの声が必要だと思ったんだ』と話していた。でも、今までで最もきついレコーディングだった。だって29回も取り直したんだから。2日目になると声がつぶれてきちゃったから、ダンにノドの薬『ヴィックスベポラップ』をもらって、それをコーヒーで無理やり飲み下しながら、歌い続けたのよ」
けれども、やっぱり「ディスコ歌手で終わりたくない」と、84年にはサルソウルを飛び出し、敢えてストリートワイズというインディレーベルに移りました。これが転機となり、人気は下降線を辿るようになりました。
ところが、90年代に入ると再び光を浴び始めます。90年にはハウスのグループBlack Boxの大ヒット曲「Ride On Time」が、「ラブ・センセーション」をもろサンプリングした内容だったため、著作権訴訟に発展。「よし、次は自分で作ってやる!」というわけで、翌91年、ラブセンセ−ションをセルフリメイクした「Good Vibration」を発売し、全米一般チャート1位(!)の大ヒットとなったのでした。訴訟にも事実上、勝って和解金を得ていますので、ウハウハの儲けぶりだったのです。
その後、2000年代に入っても、彼女はかつての自分のヒット曲のニューバージョンを続々とリリースし、どれもチャートをにぎわせています。結果的に、とても息の長い歌手として活躍することになったわけですね。
まあ、70〜80年代を通して、日本のディスコでは特別に人気があったわけではないのですが、世界的に見れば大物ではあります。近年の若い世代のニューヨークディスコ、ガラージ・クラシック人気とも相まって、このところ再発CDが大洪水で出ています。写真はそのうちの一つの米ライトス・タッフ盤です。
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コメント一覧
1. Posted by THE・弟子 2007年12月24日 14:07
リライト〜、ワタクシが大大ファンだったDJ氏のイベントで、いつもかけてくれましたねぇ。ロレッタ嬢はGTSと組んで日本でも不動の地位確立でしょうか。
2. Posted by BA-TU 2007年12月24日 17:25
個人的に大好きなヴォーカリストです!
ガラージでよくプレイしてました・・・
Strong Enoughが好きだったんですが
当時フロアーでは全くウケませんでしたw
ヘビーローテーションの1曲だったかな〜
Run AwayはNuyorican Soulのリメイク
MAWのClub Mixが◎
ガラージでよくプレイしてました・・・
Strong Enoughが好きだったんですが
当時フロアーでは全くウケませんでしたw
ヘビーローテーションの1曲だったかな〜
Run AwayはNuyorican Soulのリメイク
MAWのClub Mixが◎
3. Posted by mrkick 2007年12月25日 15:56
BA‐TUさんコメントありがとうございます。勉強になりました。ロレッタさんは、90年以降のハウス全盛期になってもしっかり存在感を示したという点では、トップクラスのディスコディーバでしょうか。
4. Posted by のぞみ 2007年12月25日 21:37
僕も最初はリライトから入ったのですが、今一番気に入ってるのは、ドリーミン'、いや、キャッチミー・オンザ・リバウンドですかね?(笑)
いや、それはロレッタハラウェイではなくサルーソウルオーケストラだったかも知れません。
5. Posted by mrkick 2007年12月26日 16:57
コメントありがとうございます。いずれもハロウェイのシブ〜い選曲ですね。今後ともよろしくお願いします。
6. Posted by BA-TU 2007年12月26日 20:01
Strong Enough
1989年頃発売になった
Sueno Latino の Sueno Latino
オリジナルはManuel Gottsching の E2-E4
完全なパクリサウンドです・・・
Strong Enoughも全く同じw
原曲のManuel Gottschingはドラム音なしで
1時間近くの大作でした・・・
発売当時はCLUBでプレイされていません
海外での評価は高かったみたいです
日本人はドラム音が入ってないとリズムがとれないみたい
ただ数年後GOLDでよくかかってたのを覚えてます
機会があれば聴いてみてください
1989年頃発売になった
Sueno Latino の Sueno Latino
オリジナルはManuel Gottsching の E2-E4
完全なパクリサウンドです・・・
Strong Enoughも全く同じw
原曲のManuel Gottschingはドラム音なしで
1時間近くの大作でした・・・
発売当時はCLUBでプレイされていません
海外での評価は高かったみたいです
日本人はドラム音が入ってないとリズムがとれないみたい
ただ数年後GOLDでよくかかってたのを覚えてます
機会があれば聴いてみてください
7. Posted by mrkick 2007年12月27日 01:18
E2-E4って、確かにめちゃめちゃ長くて、まれに見るカルトな変曲だったと記憶しています。持っていますが、しばらく聴いていません(笑)。Strong Enough、今度じっくり聴いてみます。
8. Posted by bobby_Q 2008年01月15日 12:57
ロレッタ嬢はあのジュリテク旋風の頃、テクノっぽい曲にも挑戦しておりました。
あんまりヒットしなかったような・・・・
あんまりヒットしなかったような・・・・



