2009年03月15日

デヴィッド・ライム (David Lyme)

David Lyme-280年代後半のユーロビート(イタロディスコ)の雄デヴィッド・ライム(本名:Jordi Cubino)は1966年生まれで、10代のころにはオペラなどの歌劇の歌手だったという経歴の持ち主です。本国スペインを拠点に、欧州向けディスコヒットを連発した時期がありました。

欧州以外では、やはりユーロビート好きの日本で人気が出ました。代表曲「プレイボーイ」の(86年)ほか、「バンビーノ」「バイ・バイ・ミ・アモール」といった「こりゃあいかにも!」の打ち込みメロディーは、バブル真っ盛りのディスコにて、ホントにうんざりするほどよく耳にしたものです。

・・・・・・いや、私もけっこう好きになりまして、ディスコで聞いた後にすぐ、プレイボーイのビリヤードジャケットの12インチレコード(上写真)を買いに行ったものです。

同時期に流行った同じユーロビートのマイケル・フォーチュナティやポール・レカキスやケン・ラズロなどと比べると、やや抑制的で大人びた雰囲気の曲が多かったデヴィッドさんですが、とりわけ個性的というほどでもなく、さほど強く印象付けられたアーチストではありません。まあ目立った曲は上記3曲のほか「I Don't Wanna Lose You」など2〜3曲でしょうか。特にプレイボーイが特別にしつこくかかっていた記憶があります。

日本で人気があっただけに、CDはもう80年代後半、デビューアルバムの「Like A Star(邦題:プレイボーイ)」が日本フォノグラムから発売されています(下写真)。2枚目の「Lady」も90年、日本盤(エイベックス)が発売されましたが、曲群自体は無難で悪くはないものの、ほとんど無視された状態となりました。いずれも今では廃盤ですので、かなりのレアものになっているようです。まあ、日本のバブル期と重ね合わせるように、あくまでも80年代後半に集中的に活躍した人といえます。

ご覧の通りイケメンでしたので、モデルとしても活躍していたデヴィッドさん。ですが、とにかくユーロディスコの人ですので、大市場アメリカではまったく売れませんでした。

欧米ディスコの清濁併せ呑むフロア文化をはぐくんできた日本については、ユーロビートのような欧州型ヒットも、初期のハウスやヒップホップ、ニュー・ジャック・スイングといった米国型ヒットも平等に楽しんでいました。デビッド・ライムもランDMCもボビー・ブラウンもMCハマーも、なんでもありです。マハラジャやエリアのフロアを賑わせた“ボディコン・ワンレン・太眉”女(例:石原真理子)も、“鋭角的DCブランド・スーツ”男(例:玉置浩二)も、欧米のおいしいところをたっぷりと味わっていたわけです。

90年代以降、デヴィッドさんは完全に表舞台を去ったわけではなく、主に欧州のポピュラー音楽の作曲家として安定的な地位を築いたようです。ということであれば(?)、後世に業績を伝えるCD再発という点でも、せめてベスト盤ぐらい安定的にプレスされるべきだと私は思っております。

David Lyme

mrkick at 03:01コメント(6)トラックバック(0)Disco | 80年代後半 この記事をクリップ!

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コメント一覧

1. Posted by のぞみ   2009年03月17日 08:09
5 石原真理子(太眉)、玉置浩二(DCスーツ)。。。。
髪型も、前髪を半分上げて、半分下げて。。。
あれって、今になって思うと、いったい何だったんだろう??

牛乳吹きました。
2. Posted by mrkick   2009年03月17日 13:12
コメントありがとうございます。よどみに浮かぶうたかた・・・・・・いま思い出すと空しい限りですね。私もしっかり「あの髪型」でしたが(笑)
3. Posted by ボビQ   2009年03月17日 16:52
カレが作曲した、dolcevitaという曲、

まずは本人ではない人が歌って、ちょいヒット

さらに、アメリカでまた別の人が歌うカバーバージョンが出たんですが、
そのプロデュースが、stive silk hurleyでぶったまげました(笑

さらに90年代に入って本人が歌ってます。
(アルバムladyに収録)
4. Posted by mrkick   2009年03月17日 22:24
コメントありがとうございます! ドルチェビタはライアン・パリス/ガゼボバージョンが有名ですが、デビッドライムバージョンもアレンジがいいですね。嗚呼哀愁のヨ〜ロッパ、というわけで。
5. Posted by トムくん   2009年06月06日 23:45
うーん、懐かしいですね。
基本的に女性ボーカルばかり聴いていたのですが、デヴィッド・ライムだけは好きだったんですよね。
CD棚をひっくり返していたら1枚目のCDが出てきました。レアということなので大切にします。(笑)
6. Posted by mrkick   2009年06月06日 23:59
コメントありがとうございます。80年代に発売されたディスコCDの多くは希少価値が高く、いま入手しようとするとなかなか大変です。

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