Oh Romeo3連休・時間がちょっと空いたので・とっとと投稿いたします(七五調で)。というわけで、「もういいよボビーO」……と言われること必定ですが、思い入れを含めましてもう一丁「オー・ロミオ」であります。

フラーツ、ディバインほどではないにせよ、ボビーOがプロデュースしたアーチストの中では重要な位置を占める人々で、特に欧州やカナダ、日本のディスコで人気でした。写真を見てお分かりのとおり、このアーチストは女性デユオ……だとは思うのですが、ボビーはほとんど自分だけで制作した曲を、色んな無名アーチストに歌わせてどんどんリリースしていましたから、これも「ボビーの分身」といっても過言ではありません(写真の2人も実際に歌っている人たちではなく、ただのモデルだったりして)。

代表曲は、哀愁ハイエナジーの傑作「These Memories」のほか、「Once Is Not Enough」「One More Shot」、デッド・オア・アライブ「ユー・スピン・ミー・ラウンド」に少し似た「Saving Myself」などで、いずれも1983年から85年にかけてリリースされました。変わったところでは、妻帯者との「禁じられた恋」を歌った不倫ディスコ「Try It (I'm In Love With A Married Man)」(83年)というのもありました。この曲はつい5年前にペット・ショップ・ボーイズやや暗〜い感じにリメイクしています。

オーロミは私が高校生のとき、「Once Is Not Enogh」を札幌のディスコで聞いて知りました。最も有名な「These Memories」は、ディスコで聞いた記憶がなぜかありません。しかし、「YOU&愛」という全国チェーンの貸しレコード店に、東京の著名ディスコのチャートを載せた小冊子が置いてあり、その中で複数のディスコで上位にランクインしていたのを覚えています。

「東京で人気なんだからいい曲なんだろう」というトホホな直感を頼りに、さっそく「These Memories」の購入を決めたものの、札幌の輸入盤店では見つからず、しょうがないので東京・六本木の「ウィナーズ」という輸入盤店の通販で買いました。聴いてみたら美メロ系のとても良い曲でしたので、この時は「うまく予想が当った」と独りほくそ笑んだものです。

この曲はリミックスを含めていくつかのバージョンがあるのですが、届いたのはイントロが4分ぐらいあるバージョンでした。途中で非常に印象的なピアノのソロが入っており、今でもこのバージョンが最も出来が良いと思っております。ただし、ラストが中途半端なコーラスで終わっているのはいただけないのですけど、これについては、マスター自体の音質が悪く雑な作りの曲も多いボビー0には珍しいことではないので許容範囲です(寛大)。

写真のCDは、当ブログではたまに出てくる米マイアミのHot Productionsレーベルのベスト。オーロミのほぼ唯一のCDです。米アマゾンのレビューでは「CDリマスターの音質が悪い」などと不評ですが、いやあ、ボビー0はもともと、新品レコードだって音質は良くないケースが目立ちますからねえ。音楽CDではなく、CD-Rの場合が多いHot Productionにしては珍しくちゃんとした音楽CDですし、選曲も網羅的で無難です。意外と完成度は高いと思います。These Memoriesについては、私が好きなやつを含めて3バージョン入っています。