
あらすじは、一人の貧しい音楽好きの青年が、金持ち階級の男からの数々のいじめや妨害を乗り越えつつ、大人気ディスコダンサーとなって成功を収めるというもの。
内容はたいしたことはないのですが、なんといっても挿入音楽が面白い。「I Am A Disco Dancer」、「Jimmy Jimmy Aaja」、「Auva Auva Koi Yahan Nache」などなど、読み方のぜんぜん分からないものを含めて、いろんなオリエンタル・ディスコチューンが流れてくるのです。
これらの曲はオリジナルではあるものの、オシビサの「サンシャイン・デイ」、バグルズの「ラジオスターの悲劇」などのお馴染みのディスコヒットから拝借したリフやフレーズが随所に入っていて楽しめます。ただ、ヒンズー語ですので、意味が通じない上に、何曲も続けて聴いてゆくうち、駅前商店街の「粉から作った本格インドカレー屋(インド人経営)」を思い出してしまって困ります。
サントラ(上写真)、DVD(下写真)ともにインド産でして、なかなか入手が難しいのですが、カルトなディスコ好きなら一枚ずつあっても損はないでしょう。ただし、得することもありませんが。「インドにもディスコ映画やディスコ音楽があったのだなあ!」とひとり感激することは可能です。私自身はときどき、お口直しに聴いて悦に入っているのであります。
上記の曲「Jimmy…」については、日本でも人気が高い「スリランカの活動家シンガー」M.I.A.が最近、リメイクしています。こちらもほのぼのしていて、なかなかの佳作だと思います。
