Spandau Balletあまり好きではないけれど、ニューウェーブつながりで今回はスパンダー・バレエです。まずはバラードの「トゥルー」(全米一般チャート4位)でとても有名な、英国のイケメン男性5人組です。記憶にはよく残っているアーチストです。

彼らは1980年代前半、ロンドンの「ブリッツ(Blitz)」という有名なナイトクラブで、レギュラーバンドを務めていたことで脚光を浴び始めました。このクラブこそ、「ニュー・ロマンチック」という新手の大人気音楽ジャンルの発祥地。ファンク、テクノポップ、ジャズの要素が入ったちょいとおしゃれな曲調が特徴でした。ライバル視されたデュラン・デュランと比べると、よりサックスが強調されており、もうすこしアダルトな雰囲気です。

ディスコ的には、「Gold」(83年)、「Only When You Leave」(84年)あたりが代表曲。札幌のディスコでは、「Chant No.1」(81年)をよく耳にしました。この曲にしても、とくに大好き!!ってほどでもなかったのですが、メジャーな人たちではありましたね。

このバンド、確かに売れましたけど、その期間は短いものでした。三枚目のアルバム「Parade」(84年)を出したあたりからもう下降線。骨肉の内部分裂まで勃発します。中心メンバーのマーチン・ケンプとゲイリー・ケンプ兄弟はドラマや舞台の俳優としても少々名を上げますが、あとの三人は置いてけぼりを食らわされて「格差」が生じてしまい、89年についに解散となりました。

その後、ケンプ兄弟と残り三人は、楽曲演奏の権利をめぐって法廷で争うことに。事態は泥沼化してしまい、再結成など夢のまた夢。悲惨な末路を歩むことになりましたとさ。

写真のCDは、彼らの珠玉の13曲が収められたベスト盤。ほとんどが12インチバージョンなのでオススメです。トレバー・ホーンがプロデュースした「Instinction」という異色作も入っています。