Vernon Burch最近、CD屋で思いがけない復刻モノを見つけました。ダンスクラシック「ゲット・アップ」(79年)でおなじみのヴァーノン・バーチでございます。

もともとプロギタリストととして活躍していたヴァーノンさんは、かつてはデルフォニックスとか、前回投稿で紹介したヴァーケイズとかのメンバーでもありました。プロデビューは13歳といいますから驚きます。

75年にソロデビュー。初のソロアルバム「I'll Be Your Sunshine」からは、「And Call You That Love」がビルボードディスコチャートの12位に食い込みました。

ゲットアップは、4作目「ゲット・アップ」からのシングルヒットで、米R&Bチャートで35位となりました。でも、ディスコヒットの割にはディスコチャートには入りませんでした。日本では全国のディスコで大ヒット。いかにもキャッチーで、ジャケット写真のように跳ね上がるような感じの曲であります。

上写真がそのゲットアップのCD復刻盤。ディスコ/ソウルの復刻モノシリーズで知られる日本のPヴァインレーベルからの発売です。音質は申し分なく、かなりのオススメ盤ですね。

このアルバムには、ゲットアップ以外にも、「ネヴァー・キャン・ファインド・アウェイ」や「サミー・ジョアン」といったのりのりダンスチューンが入っています。時間も6分ほどありますし、部屋でもフロアでも、たっぷり楽しめますね。

こういう意外な復刻は歓迎いたします。例えば、SOSバンドの3作目以降とかレディングス(オーチス・レディングの遺児たち)の初期の作品とか、ディスコ・ソウル分野でもまだまだCD化されていない良いアルバムがたくさんありますので、今後も期待したいところです。

ちなみにヴァーノンさんは、ゲット・アップのあとにも2枚ほどアルバムを出しましたが、さほど売れないまま、消え去る運命に。80年の映画「ハリウッド・ナイツ」でマーヴィン・ゲイ役を演じてちょっと有名になったくらい(確かにヒゲの感じとか似ている)。今ごろどうしているのか、見当もつきません。