ディスコに通っていた22〜23年前、マイク・オールドフィールドの「ムーンライト・シャドウ」(83年)という曲が英国で大ヒットしました。実にメロディーが美しくて、FMから録音したテープを繰り返し聴いた覚えがあります。個人的に気に入っているアーチストです。マイクオールド・フィールドといえば、ムーンライトのちょうど10年前にヒットさせた「チューブラー・ベルズ」(73年)という名曲があります。かのホラー映画「エクソシスト」の不気味なメーンテーマとして使用された(しかも本人に無断で)ことでも知られます。もっといえば、英国の成功起業家の元祖リチャード・ブランソン氏が始めたばかりの「ヴァージンレコード」の最初のリリース曲がこれでした。
「ムーンライト」も「チューブラー」も、いくらなんでも純粋ディスコとはいえません。厳密には「プログレッシブ・ロック」とかいうカテゴリーに入りそうです。でも、マイク・オールドフィールドのこの2曲は、ごく個人的にお気に入りである上、ディスコバージョンが存在するということで、紹介しようと思いたちました。
まず、「ムーンライト」は83年当時、ディスコのために作られた12インチが既に出ていましたし、2002年にはGroove Coverageというテクノ/トランス系アーチストがリメイクしてクラブでヒットさせています。
83年のオリジナル12インチは、特にCDでは非常に貴重だったのですが、最近発売されたばかりの写真の3枚組「ザ・プラチナム・コレクション」に収録されています。これがまたたいそう良くて、同時期のヒット「トゥ・フランス」、「シャドウ・オン・ザ・ウォール」など、数多くの12インチ・ロングバージョンが収録されています。いずれも、いかにもヨーロッパ的な哀愁を帯びた旋律と、シンセサイザーをうまく使った斬新な音が特徴です。
「チューブラー」ももちろん、この3枚組に入っています。けれども、ディスコという点でいえば、1983年にサモア・パークというイタロ・ディスコ系のアーチストが、見事なディスコバージョンを「チューブラー・アフェア」という曲名でリリースしています。マイク・オールドの「フォーリン・アフェア」という別のヒット曲とのメドレーになっているのですが、プロパガンダやエニグマの作品にも通じるような「不気味メロ」ディスコの佳曲だと思っています。
「プラチナム」は4000円以上するのでちょっと高いのですけど、中身を考えればかえってお得だと思っています。サモア・パークの「フォーリン・アフェア」も、ドイツのZYXレーベルでCD化されていて、入手は可能です。