Grand 12 inches 2久しぶりにディスコのコンピレーション(編集盤)のおススメ盤。極め付きの内容を誇るオランダ・ソニーのCD4枚組ボックスセット「グランド 12インチーズ Vol.2(Grand 12 Inches Vol.2)」です。

私にとって、ディスココンピで最も大切なのは「12インチバージョンかどうか」ということです。短いバージョンでは、CDミックスをする場合にもやりにくいし、ディスコのフロアで聞いた感動が再現されにくいのです。ただし、「ロングバージョン」などと銘打っていても、途中で切られているのもある。こういうのもできれば避けたいところ。

さらに、音質も重視しなければなりません。ディスコの再発モノはとにかく「レコードからの録音」が多い。CDなのにぷちぷち音がしたり、途中で高音が割れたりしていてはたまりません(それでも珍しい曲が入っていれば買ってしまうのがツライところですが)。

その点で、このコンピはかんどころを押さえています。オランダのベテランDJが責任編集していて、ライナーノーツで自らPRしているのですが、選曲と音に相当こだわっています。曲は80年代モノが中心です。

このセットは、Vol.1よりVol.2の方が断然良い。「1」はけっこう90年代のテクノ系や一般的過ぎる曲が入ってしまっているものの、「2」はかなりレアです。しかし、レアとはいっても、ピーター・ブラウン「ラブ・イズ・ジャスト・ザ・ゲーム」、ダズ・バンド「レット・イット・オール・ブロウ」、テレックス「モスコウ・ディスコウ」などなど、ブラックからテクノまで、どれもかつてフロアでよく聞いた曲ばかりなんです。「そこそこヒットしたのに、案外CD化されていない」というところをうまく突いています。

圧巻は、ダン・ハートマン「リライト・マイ・ファイア」です。あまりにも有名な曲なわけですが、この長さがなんと12分!9分や10分のバージョンならほかのコンピでもあります。でも、このバージョンは、CDではまず入手不可能だと思います。いやあ、実にマニアックな世界ですが、私のような者にとっては、この差は「大違い」なのです。

それと、4枚目に入っているマッチョ「アイム・ア・マン」というのも注目しました。これは、78年にヒットしたアッパーイケイケチューンで、あのビレッジピープル「YMCA」に似た感じです。時間は17分34秒!もう異常な世界です。でも、相当に乗りがよくて、隠れた名曲だと思っています。あと、かの「悲しき願い」(サンタ・エスメラルダ)も16分超のフルバージョンで入っています。

オランダってけっこうディスコ好きが多いようで、こうした再発CDはかなり発売されています。80年代に数々のハイエナジーヒットを世に出したオランダのディスコレーベル「ラムズ・ホーン」も、張り切って再発CDを発売しています。自分のディスココレクションを自慢しているオランダ人のHPもけっこう見かけます。首都アムステルダムは、トランスやテクノのメッカでもあります。

このボックスセット、日本のアマゾンで調べてみたら、値段は4,700円ぐらいするようです。しかし、4枚組ですから、まずまずのお買い得だと思います。