France Joli「あぁ!フランス・ジョリの変貌ぶり!」(シェークスピア悲劇)←ウソ。79年にダンスクラシック「カム・トゥ・ミー」をひっさげて彗星のごとく登場した、カナダ出身のディスコ・ディーバのフランスさん。まずは隣の写真と下右の写真を比べてください。なかなか厳しいものがあります。「病気なのだろうか」と、いらぬ心配さえしてしまいそうです。

この写真は、当ブログのトップページのリンクにもある「ディスコミュージック・ドットコム」の掲示板コーナーで見つけたものです。その真贋については断定はできないものの、数年前に作成されたと思われるフランス・ジョリのHPでも、かなりふっくらした姿が移っているので、本物だろうと思います。

フランスさんは1963年生まれで、現在42歳ということになります。10代そこそこでディスコ系メジャーレーベル「プレリュード」と契約し、16歳でいきなり大ヒット「カム・トゥ・ミー」(ビルボード一般チャート15位、ディスコチャート1位)を出し、その後もディスコブームの衰えをものともせず「フィール・ライク・ダンシング」「ゴナ・ゲット・オーバー・ユー」などのダンスヒットを連発しました。ちなみに、「カム・トゥ・ミー」が入ったデビューアルバムでは、同じカナダのディスコグループであるライムのDennis LePageも、ホーンセクションで参加しています。

件の掲示板では、最初は変貌してしまった彼女をからかう声が多かったのですが、途中から「心の病気や薬の副作用でそうなっのたかもしれないではないか。中傷はよくない」とか、「彼女の歌を正当に評価するべきだ。ディスコサイトの仲間として情けない」といった擁護論も飛び出し、がぜん活況を呈し始めました。どうやら、これからもほほ笑ましい「オタクな論争」はしばらく続きそうな勢いです。

私自身は、高校のころ、「ゴナ・ゲット…」でかなり踊った記憶があります。典型的なドンドコ系の「カム・トゥー・ミー」と比べて派手さはないものの、ミデアムテンポで、落ち着いた感じのメロディーが心地よかった。何しろフロアでがんがんかかっていたので、旋律が耳にこびりついています。まあ、かなりの美形シンガーだったので、今の彼女を積極的に好きにはなれませんが(笑)、曲は今聞いても良いものです。

昔のディスコディーバが変わってしまうのは止むをえないことですからねえ。例えば、ドナ・サマーだって、今ではかなり太ったおばさんになりました。ダイアナ・ロスあたりは、相当お金をかけてダイエットしているみたいですけれど、年を取るのは当たり前なのですから、あまり「若返り」に必死になるにも痛々しいと思います。フランスさんだって、下の写真を見ても分かるとおり、堂々と人前でまだ歌っているんですから! 彼女は90年代以降も、「タッチ」(97年)のようなダンス系のヒットをきちんと出しています。

ところで、その掲示板をどんどん探っていくと、もう一人、「○○の近影」みたいなタイトルが付いた写真を発見いたしました。9月30日に当ブログで紹介した「元ポルノスター」でもあるアンドレア・トゥルーでございます。当該投稿欄に彼女の現在の姿をくっ付けておきました。

フランスさんの再発CDは、けっこう豊富に発売されています。さすがにディスコ再発モノで名高いユニディスクレーベルの本国カナダの出身だけあって、同レーベルからも何枚か出ています。上写真のベスト盤もユニディスクです。……いやあ、それにしても、やっぱりあのころはきれいでした。フランス