15年ほど前、テレビ番組「とんねるずのみなさんのおかげです」に「ソウルとんねるず」というコーナーがありました。1970年代後半に高校生ぐらいで、かつディスコ通いをしていた人々によるダンスコンテストでした。私のディスコデビューは80年代初頭ですから、少し年上の世代にあたります。このコーナーでは、往年のディスコヒットがたくさんかかっていました。中でもよく耳にしたのが、フォクシーです。一番有名なのはデビューヒットのゲット・オフですけれど、「ラリルレ・ロック」(79年)というのがけっこうかかっていました。
フォクシーは、ディスコではお馴染みのフロリダのTKレコード所属。キューバからやってきた難民の男性5人で構成され、一時期、同じレーベルのKC&ザ・サンシャインバンドと並ぶ看板アーチストでした。
ラリルレ・ロックはテンポ数(BPM)が110程度と低いのですが、バーケイズあたりを思い起こさせるファンキーなディスコといった感じで、非常にノリが良い佳曲です。冒頭に巻き舌で「ルルルル…ロック!」と叫ぶ部分が印象的。それで原題は「RRRRock」というのですが、その邦題「ラリルレ・ロック」というのはなかなか秀逸です。
この人たちが売れ出したのは70年代終わりごろ。「このままディスコがのさばると失業するかも」と、危機感を感じた米国のロックラジオ局のDJたちを中心とした「ディスコ・サックス(ディスコはダサい)」運動が勃発した時期と重なり、影響をもろに受けます。クラブプレイでは人気で、ディスコチャートではまずまずだったのですが、ラジオではほとんど無視。80年代に入った途端に消えていきました。
そんな彼らの当時の曲のCDは何枚か出ていますが、最近、発売された写真のベスト(たぶん英国盤)がおすすめ。私自身、久しぶりに良い買い物をしたと思いました。ゲット・オフは短いやつしか入っていないのですが、ラリルレ・ロックを含め3曲が12インチバージョン。心配な音質も大丈夫。ただし、ジャケットは素っ気なさすぎです。