Bobby O80年代初期ディスコの一大ジャンルであった、ハイエナジーサウンドの代表アーチストのBobby O。ハイエナジーは70年代後半に出てきたリズムボックス打ち込み系が進化したもので、ユーロビートの前身と理解してよいと思います。世界のディスコサイトの権威であるDiscomusic.comなどによると、欧州や米国西海岸のゲイピープルに特に愛されていたようですね。私はストレートですが、こうした音は大好きでした。

Bobby Oには何枚かベスト盤があるのですが、このスペイン盤が一番お勧め。まず音が良い。ディスコの再発CDはとにかく音質が悪くて、私のコレクションで言えば、3割ほどはレコードから録音しています(プチプチ音がする)。その点、このCDはほとんどがマスターテープから入っていると思われ音はOK。知っている人は知っているShe Has A Wayのほか、Divine、Flirts(いずれもジャケット下に写っています)などの仲間アーチストが歌う曲が収録されています。中には、音質は悪いのですが、Pet Shop Boysの昔の曲も入っています(かつてBobby Oのプロデュースを受けていた)。

さらに、ほかのベスト盤に入っていないDancin'という曲が入っていることがポイント。この曲は当時の日本のミーハー系ディスコではよくかかっていました。このとき私は札幌にいたのですが、市内のディスコでよく耳にしたものです。

私にとっても基本盤です。ちょっと前、米国のアマゾンにレビューを書きました。Bobby Oは今、音楽業界の一線を退き、NYで弁護士をやってらっしゃるようです。17歳でデビューした天才ディスコ少年だったのですが、頭も良かったようですな。